今日、お日柄もよく

心浮き立つ遊びがしたい

君もザ戦にハマってみないか(HiGH&LOW THE 戦国)

ザ戦こと戦国時代活劇「HIGH&LOW THE 戦国」が円盤になりますよ~!続編も決定しましたよ~!🐚 ブォー!!

この1~2月、ありがたいことに星組雪組もアテプリも見ることができまして、全部楽しくてウキウキでした。3ディマの俺のペテルブル”ク”を聞いて涙し、ムラで客席降り中の礼さんとありちゃんと目が合うというミラクルも起きました。最高かよ。しかし!そんな私が今一番何に夢中かと言いますと…

もうぶっちきりでザ戦。どうして…?

そもそもHiGH&LOWシリーズについてはうっすら履修済みくらいの浅い知識しか持っていませんでした(ザワが好き)。勢いでどうにかするタイプの脚本と、それを補ってあまりある特濃のキャラクターたちがオモロなシリーズだな~というフンワリした好意を抱いていたに過ぎず。なのでザ戦に瀬央さんとマイティーが出ると発表された時はさすがにビックリしたものの、自分ではチケットを取らず、友人に誘われてものすごく軽い気持ちで観劇に赴いたのですが…ですが…

蓋を開けてみたらば、ドハマりでございました。

観劇(1階上手後方)&訳のわからない衝動のままに乃伎国主従と白銀と吏希丸のブロマイドと乃伎国クリアファイルを購入→ザ戦のことしか考えられなくなり、リセールを連打の末ゲット(3階センター前方)&湧水様と弦流のアクスタを購入→当日券チャレンジに勝利!(1階下手前方)&乃伎国コラボドリンクを購入→ライブ配信視聴という綺麗な沼落ち1週間をキメました。もう乃伎国のことしか考えられない。

もうとにかく1人でも多くの人にザ戦を観てほしい…!布教です!しかしネタバレなしで語るのが難しすぎるので、ネタバレありとなし(核心はついてないと思いますが…)で感想分けました笑 

ネタバレなし感想

主従っていいな

ザ戦は架空の戦国時代を舞台としており、乱世における君たちはどう生きるか的各国主従のバディものです。厳密に言えば、全部が全部完全な主従ってんでもないんですが…作中メインで登場するのは砂の国・須和、火の国・尊武、水の国・乃伎の3ヶ国で、三者三様の巨大感情をお楽しみ頂けます。どれかしらは刺さるだろうて!HiGH&LOWシリーズって、2番手からトップへのはちゃめちゃ感情が発端でコトが起こりがちだと思ってるんですけど今回も本当にそんな感じ!

乃伎国

そんな中でも、私は乃伎国主従(アクスタのお二人)にめろめろ…!でございます。

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湧水様(水美舞斗さん)

若くして父親を失い、領主として厳格に振る舞わなければならない。しかし内心はその重圧に疲弊しきっており、人を裁いて罪人を殺める度に涙を流している。でも部下に同胞殺しの重荷を背負わせないよう心を鬼にして自分で斬っているのでかわいそう。国を治める立場にいることをめちゃめちゃ自覚しているので、自分より民を思って行動するタイプの王様。

弦流のことは幼馴染みの親友兼側近としてとても信頼しており、大事な判断をする時には意見を聞くし「俺はお前に依存しているな」とか言ってしまうのでたいへん罪作り…

ダンスはなめらかで軽やか。衣装がひらひらするのがトキメキ度を爆上げしてくる。水の国の舞らしく、クルクル回って流れるような動きが特徴的。でも蹴りや刀の扱いは激しくて、そのギャップが好き~!(うちわ)抜刀した刀をブン!って振って血を振り払ってから、目をつぶってスチャッと鞘に納めるのがスーパーかっこよくてめろめろになる。

宝塚の男役がリアルメンズに混じったらどうなるんだ…!?というオタクの杞憂をぶっ飛ばして有り余るカッコよさ。私は一番カッコいいと思ってます。地声が低くて誰よりも叫び声の声量があって最高でーす! 湧水様~! ついていきまーす! とにかく水美舞斗さんがちょっとでも好きなら、気になるなら、ぜっったい観た方がいいです。包容力がすごい。統治者としての責任感と、繊細な自分とのギャップを的確に表現されており、まじで輝いてるよマイティー!!!!好きー!

弦流(藤原樹さん)

元は他国の生まれだが、幼い頃に湧水の父親に拾われ、湧水の幼馴染みとして過ごすうちに親友になる。そして彼に対しスーパークソデカ感情を抱えるようになり…芝居でもダンスでも常に湧水様のお側に控えているのでマジお付。あーほんとにずっと一緒にいたんだね~となる。

湧水が人を斬る度に泣いていることを1人だけ知っている。根を詰めがちな上司にちゃんと休んでほしい部下。普段は湧水様呼びだけど、友としての意見を求められた時だけ「君」呼びになるのでオタクは全員死ぬ。

とにかく舞台上でずーっと湧水様のことを見ています。彼を思うあまりの行動に見てる方は胃が痛いけど、気持ちわからんでもないからしんどい。でも一度落ち着いて深呼吸してみてほしい。(ハイロー世界において比較的)頭がキレるタイプのやつがクソデカ感情のためにあほになるの、皆好きじゃないですか?

顔面が儚げで美しすぎるのに反して、殺陣やダンスががっつり重心低くてバキバキなのでもうめっちゃカッコいい!とにかく顔が良すぎて宝塚の男役みたい…!!(?)いや中の人の藤原さんはごりごりのダンサーだし筋肉すごいはずなんだけど、なんか繊細~に見えるんですよねすごいな…衣装のおかげなのかな?

乃伎好きかも!と思ったら下の動画を観て頂いて、冒頭のダンスでグワーッとなったら絶対に円盤を観てください笑 しかしここをド頭に持ってくるのマジで需要わかってるな…!

 

尊武国

玄武殿(RIKUさん)

まさにバーサーカー!な戦いぶりの、ポニーテールがかわいい総大将。主君である影森様の言うことしか聞かない狂犬ちゃんという感じなんですが、パンフレットを見たら通り名が「餓狼」でビックリ。ちなみに作中で1回も呼ばれません笑 よく考えたらここもなかなかのクソデカ感情主従だ…!

天上天下唯我独尊yeな性格をしており、余計なことをするな!俺に指図するな!とあらゆる人をボコっている間違いなくヤバい人。殴り方斬り方殺し方全てにスピード感と力強さがあり、とにかく強いからなんとなく見ていて安心感がある。しかし完全に享楽的な性格というわけでもなく、心の奥底では他人に強く求めているものがあったり、かなり人間らしい情を持ち合わせてもいるので私の周囲のオタクにたいへん人気です。もうずるいですよ玄武殿は~! 時折「生きて絶命!」とかわけわからんことを言うのもかわいいね。

ずーっとアクロバティックな動きをして汗をたくさんかくからか、お衣装がわりととんでもないことになっている。もはや布というか網…? 1人だけお着替えシーンがあります。なんで? やっぱりスタッフが玄武殿の鍛え上げられた肉体美をお見せしたいから?

RAMPAGEのボーカルであらせられるので歌が、歌が、うますぎる。LDHにあまりに無知だったので正直びっくりした。玄武殿のキャラでそんなに?というほど甘い歌声で切ないメロディーを歌い上げるので、ギャップがすごいのよ。なぜか私は彼の歌唱中、礼真琴は外部に出たらこういう人たちと戦わねばならぬのか…!と謎の闘志を燃やしかけました(大迷惑)

白銀くん(浦川翔平さん)

戦場を駆ける玄武殿の強さに惚れ込んで、ひたすら彼の後を追っかける忠犬タイプの下っ端武将。作中随一にボコられており、その割にいつも元気に走り回っているのでぶっちぎり体が丈夫なものと思われる。背が低いのとぶかぶかめの衣装が少年みがあってとても好きですね~! 私は少年みのある男(役)に弱いんだ…黒に赤の混じったウィッグも良い。

「玄武殿!」と呼び掛けるバリエーションが豊富すぎて喜怒哀楽全部表現できててすごい。そして玄武殿が全然自語りをしてくれないもんだから、彼の過去やら何やらを逐一説明してくれて、なんかとても強火のオタクみたい…全部影森様に教えてもらったんですか? 

やたら下っ端と言われてる割には誰にでも意見が言えて、かつとてもまっとうな感覚を持っているので、HiGH&LOW界隈においては貴重な人材なのではないでしょうか。ハートも強いんだと思う。それなのに決して自分がトップに!とか思わず、とにかく玄武殿にいいリーダーになってほしいと願う気持ちがとてもピュア。

なお尊武国テーマソングのINFERNOではラップパートを担当されており、これがとっってもかっこいいです!Make it loud now. Make it make it hot now!!!

INFERNO

INFERNO

  • RIKU × MA55IVE THE RAMPAGE
  • J-Pop
  • ¥255

驚異的な身体能力を誇り、そんなに回転しながら殺陣ができるもんなんですね!と人体の神秘を見せつけてくれる。そして彼もまたお衣装がすごい。ぶかぶかというよりもはやガバガバである。なんだそのベルトは。今2月だけどお腹寒くないの!?というような露出度なので、やや心配笑

これはRIKUさんが翔平さんを見てニコニコしてるだけの動画です。何…?どゆこと…?(愛)

 

須和国

黄斬(片寄涼太さん)

悩める僕らのリーダー!決め台詞「生きろてめぇら!」を叫ぶメイン主人公。それ故か他2人のトップに比べて、かなり親しみやすそうな性格をしているのがいいですね。皆に名前呼び捨てされてるのが当たり前、みたいな。戦闘中の部下にも「黄斬!助けてくれ~!」とか言われてたし。これが乃伎なら不敬だっつって弦流が叩き斬ってしまう(ド偏見)

須和国は内乱状態なので国としてはまとまりに欠けてるんだけど、メンツは一番わいわい賑やか楽しそうなので、やっぱりリーダーの持つ雰囲気は大事だよな!玄武殿聞いてますか。王族の血を引く吏希丸が「お前が王になれ!」と推す人材なので、器が大きいのでしょう。実は物理的にも一番背が高いんだけど、これは初見ではわからなかった…180cm!意外と他の人が小さめなのねRAMPAGE。

夢の中でやたら織田信長とリンクしているが、その意味とはいったい…? 

カテコでのご挨拶を見るに、ご本人はきっとすっごい真面目なんだろうな~! 毎回何も悪くない瀬央さんに「瀬央さん!」って律儀にキレ絡みしてくれるの、親友!って感じで愛を感じます。

NO FEAR NO MORE

NO FEAR NO MORE

主題歌かっこよくて好き☺️

吏希丸(瀬央ゆりあさん)

瀬央さんがイケメンだってこと私知ってたはずなのに…毎回新鮮にときめいてしまいます。こんな…こんなイケメンな金髪前髪が似合うなんて最高~!!!彫りが深くてとにかく目が大きい~! まるでハマグリのようだぜ。どこかつかめない雰囲気の立ち姿が、つり目も相まってとっても猫ちゃんぽい。少年ぽいキャラがなんだか新鮮に感じます。宝塚でもこういう役、絶対やろうや!

綺麗な顔してひどいこともオモロ宝塚ギャグも言うよ! いつもオノハヤさんのギャグの犠牲にもなっていて、面白かわいそう。そして敵を殺す時、結構悪い顔をしているのが癖です。頭だけ動かして攻撃を避けるのもかっこいい~! わりといつもクールで、こういう瀬央さんが見たかったーが詰まっています。新鮮! しかし彼の優しさはかなり身内専用な感じ。

彼のことはネタバレなしで語るのが本当に難しい。彼もまたクソデカ感情の男なんですよ…

(以下、ネタバレ感想です!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり感想

脚本全体の感想

ワケわからんくらいはまり倒した身からすると、全体通して見るとめっちゃ楽し~!観て良かった~まじ通う!でした。HiGH&LOW特有のぶち上がって最後まで楽しく見れちまうパワーは健在で、かつ行動の解釈がいくらでもできるキャラがいることによりめちゃくちゃ噛みしめがいが増してしまったよ…

なんですけど、やはり肝心の龍と封印の設定が結構わかりにくいよ~!😂 初見弦流が「我が従うは…愛ッ!」って水晶玉をぶったぎった時、何が起きてるのか全然わかりませんでした…とばっちりで呪われる玄武殿かわいそう! でもそれもまた糜爛の策略なんですよね? しかし彼、最後までなんで呪いにとりつかれたのかわかってなさそうでは…?

その土地の出身者が強い気持ちを込めて龍(の力の宿る玉?)を斬ると社の封印が解かれて、呪いが刀の所有者に宿る…ってことなんだよね。出身地縛りは、他国に攻められた時力を渡さないのための保険的な感じと解釈しました。しかし正直呪いがデバフすぎて全然願い叶ってないじゃん…! たぶん5つの呪いを解放して初めてすごい力が手に入るのでしょうし、糜爛はそれを使って何かを為そうとしていたのかな? なんか高杉晋作みたいなこと言ってたけど覚えてない。

そしてたぶん糜爛以外は誰も正確な知識を持ち合わせていなかったよね!? 刀を持ち出し禁止にしてた影森様くらいかしら。刀持ち歩いてる湧水様も知識どの程度あったのか。ある程度知ってそうな颯斗も全てを把握してる訳ではなさそうで。全国的に都合のいい伝説として伝わっていたんだろうか。皆!どんな気持ちで社を守っていたんだい。尊武国とかもはや食糧庫にしてるし(弦流が「考えましたね」って言った時、どこを評価してるんだ?となった)

ほんとさあ、弦流も吏希丸も、いくら思い余ったとはいえフンワリとしか理解できてない怪しい力にほいほい手を出すんじゃないよっ!!!(魂の叫び) 最後概念の2人が説明してくれるけど、生きてる時にそれ知ってた?ねえ!と毎回なります笑

また、戦国時代なら別に同性愛は現代より禁忌じゃないんではとも、そもそも同性愛は今も禁忌じゃねえ…!法制化はよとも思うので、その辺はもう少しアップデートしてもいいんじゃないかなー、上演してるの令和だもの。弦流は「愛したこと」じゃなくて、「愛した結果やらかしたこんなこと」について謝ってくれたらもっとモヤモヤしないで見れたなぁ(そういう文脈とは思いますが!)。物語の展開上亡くなるのはやむなしだが…もう禁断の愛が産んだ悲劇ではなくて、ハッピーな同性カップルも見とうございます。いやまぁ2人の関係性はめちゃめちゃ好きなんだけど、だからこそ立場ゆえに好きって言えない主従LOVEで良かったんでないのかとは思っちゃいます!

そもそも女性キャラが舞台上にいないから、正直あんまり禁忌感もないしな。次はうちの娘役さんも出して頂いて(若手は専科にいないけど。小桜ほのかさんとかなんでもできますよ…!)でもLDHが男性同士の恋愛をハッキリ描くとは思っていなかったので、その意味では小さいけど一歩進んでるのかも。

あと、マルチバース設定にはビックリ。てことは本当に氷室=弦流なんですか…!? とはいえさすがに後付け設定だし、氷室は普通に楽しそうだし、もう1人くらい同じ顔の人いても良くない? でもザワクロ世界のアナザー湧水様にめろになる氷室は観てみたい。

序盤あれだけ匂わせるなら最終的に織田信長森蘭丸がもっと絡んでくるのかなと思ったけど、特になかったですね。やっぱゲームコラボのための描写だったのかな。でもあの信長パートを割いたら、もうちょい別のシーン入れられなかったでしょうか…! 須和国の過去編とかさ! そして黄斬より玄武殿の方が性格的に信長っぽいのも気になった。まあ見た目は真田だが…

そしてとにかく展開的に全員で戦をさせねばならぬのはわかるんだけど、湧水様の参戦理由が結構飲み込めなかったっていうか。乃伎って今栄えてそうだし、現状維持で衰退するくらいなら…みたいな理由で戦争を選ばなきゃいけないことありますかー!? でも戦わなきゃ死ぬのが戦国時代ってことなのでしょうか…これはHiGH&LOWシリーズ通してかもしれないけど「守る」ってなんだろうなと思います。

演出について

とにかくアクロバティックなダンサーさんたちがすごくて! 尊武国の人間階段みたいな動きとか、もはや人間を超越してたよ…須和と尊武のダンスバトル、KADOKAWA DREAMSもRAG POUNDも超カッコよかった。アンサンブルがこんなに大事な舞台も早々ないだろうというご活躍ぶり。ダンスのおかげでよりHiGH&LOW感が増すというか。影森様が殺されるシーンも(呪殺なのかな?)、人間ってあんなに小刻みに動けるもんなのね…!

金ピカの風船龍はかわいくてなんか笑ったけど、迫力はやっぱりないかな。あと思った以上に客席降りが多くて、嬉しかったけど通路を爆走していく演者さんは大変やな…と。ハンドマイク持ち歌唱や突然の背景歌詞は正直最初笑ってしまってダメだった。回を重ねて慣れましたが…バラード三連発のあたりとかは、完全に舞台というよりはちょいちょいライブが挟まってる感じを受けました!

主従が俺を狂わせる

いやちょっとほんと…HiGH&LOWお得意のクソデカ感情をドバドバぶちこまれて大変なんですけど!!!! どこの部下も主を好きすぎる…! ゆえにしんどい! 様々な愛の形をお出しされて、選り取り見取りであった。そして誰か亡くなるとかあんまり考えてなかったんですけど、まさかの2組も死別してしまいかなり凹みました。まあそりゃね、戦国だしね、刀だしね、高校生ヤンキーの和解できる殴り合いとは訳が違うしね…

続編では残り2ヶ国が出てくると思うんですけど、これ以上一体どんな主従を見せてもらえるというんだ…!? まだ出てない感じだとすれば、ものすごく殺伐とした主従とか…? LDHの主従バリエーション、怖いです!(まんじゅう)

乃伎国

姫川弦流

弦流~!!!!!ちょっともうほんと弦流のせいで情緒がめちゃくちゃになったじゃん…!(地を這う低音) 

お察しの通り推しです。私基本的には光属性のオタクでして、ミュージカル界で三大推し男性キャラを挙げるならロナン(1789)、ディミトリ(アナスタシア)、アルマン(マタ・ハリ)なので、まさかここに姫川弦流が食い込んでくるとは思わなかった…なんでこんなにハマったのか知るために歌舞伎町の奥地に向かいました。いやー、でもこんな切ない想いを秘めてそれ故に暴走してしまう人間、好きにならずにはいられなかったですね…! 

湧水様の呼び方が「湧水様」「あなた」「君」「湧水」と細かく別れるのがほんと好き。白銀と同じくらい「湧水様」の言い方にバリエーションがある。色々な気持ちを抱えているのがわかる芝居の細かさよ。糜爛に「湧水が先頭で帰還するなら、俺は殿。いつも一緒にいるわけではない」って呼び捨てで言うところギャンッとなりましたが、いやいつも一緒にいろや…!(キレ)

「あなたは私を斬るのでしょうか…」で毎回(絶対斬らねぇよ!)って思ってたけど、湧水様からしたら規律のために斬らなきゃいけなかったのかも…そうすると好きになってしまった段階で弦流としては詰んじゃっててキツくて、気持ちを捨てられない以上どうしようもなかったから、糜爛の甘言に乗せられてしまうのもわかる。このまま一緒にいても恋心は抑えられそうになくて、未来が見えなかったんだよねと思うとしんどいです。それにしてももう少し警戒心を持たないか。展開の都合上秒で悪の道に転んでたけど、あなた一応知性派では!?

弦流の行動原理ってすごく考察のしがいがあると思うんですが、湧水様と両思いになりたい!と、湧水様をこれ以上苦しめたくない!のバランスって最終的にどんな感じだったんだろう。糜爛に「龍の力を使って新しい世界で告白しないの?(意訳)」って詰められた時に「そんな馬鹿な真似はしない」って言ってたけど、湧水様と今生では結ばれないから、性を超えた世界が欲しかったっていうのは紛れもない本音だったと思っています。(糜爛は一度否定されているのに「やはり神洲崎湧水と…!」って果敢に再確認してくるから笑ってしまう)

でも弦流としては糜爛を連れてきたものの、本当にこれでよかったのかずっと悩んでたと思うんですよ。だから湧水様に断ってほしくて「楽になってほしい」と本音を吐露するけど、湧水様は国のためだし友の意見だしってことで策に乗ることを決めてしまい…弦流としては思い通りの展開のはずなのに、もう止まれなくなったというすごく辛そうな感じが忘れられない。

その果てに「望みはなんだ!」って聞かれて躊躇いなく「あなたです」って言って、開き直りかもだけどじりっと近づいちゃうくらいだから、まあ下敷きはやむにやまれぬクソデカ恋心ですよね。でも彼の根本にあるのは「癒してあげたい」だったり「優しい湧水様がこれ以上苦しまなくてもいいように、怒りも悲しみもない真っ白に浄化された世界を差し上げたい」であって、何よりも湧水様のために起こした出来事であると信じたい。3回目の観劇時が下手で、仮面の下で涙を拭う湧水様を見つめる弦流がよく見えたんですが「そんな顔をしないでくれ」から「これ以上そんな顔をさせたくない」に至るまでの決意が見えるように思いました。やっぱり最終的にはそこが起点であってほしい! 愛は世界を回らせると信じたい光のおたくなので…

とは言うても「強い乃伎の国が民を守る。弦流、お前のこともだ…」で察せられるように、湧水様が守りたい乃伎国民のぶっちぎり筆頭は他ならぬ弦流だったんじゃないかと思うので、はたしてその真っ白な世界を湧水様が本当に欲しがるか?までは思い至れなかったところはやはりエゴですよね…

コロスに「そいつの首を寄越せ!」と言われ「なんだと…?」ってブチギレたり、「そんなことできるかぁ!」と敵陣に突っ込んでいく湧水様に「あなたを守りたいんです!わかってください!」と絶叫したり、まぁ間違いなく弦流のせいでピンチを招いているわけだけど、本人としては至ってピュアに湧水様のことしか考えてないところが本当に好きですね。めちゃくちゃエゴだけど、紛れもなく愛だよ!

このように愛とエゴが渾然一体なのが弦流の良さだよな。後悔しつつも結構やりたいように全力で暴走しちゃった印象があるけど、なんか責められない、ずるい! 好きって言えないくらいなら、いっそあなたに斬られたい…が発端で、結果全力で愛してますって言えてるから、ある意味めちゃめちゃ本懐も遂げてるもんな良かったね! でも立場上言えなかったかもだけど、湧水様は普通にずっと側にいてほしかったと思うよ。いや弦流もほんとは一緒にいたかったはずなんだけど…どうして…時代と制度が悪いと思うけど、でもそれって結局のところ人が悪いのよね(ちょっとラグタイムのコールハウスを思い出すなどした)

吏希丸と違って正直そこまで積極的に死ぬつもりなかったはずなのに、結果的に命を落としていて余計しんどい。生きてて欲しかった…亡くなる前の大立ち回りがライトの演出も相まってかっこよくて美しくて。1本だけ残った青い光が消えていくのやばかったな。いろいろあったけど最後は愛する人を守ってその腕の中で想いを伝えて両思いで死んでいく…ほんっとにおいしいお役。そりゃスペシャルカテコでもおいしいおいしい連呼されるわな! でも愛してしまって申し訳ございませんは湧水様にだけ言ってくれれば大丈夫です!笑 カテコのハグ、泣けました。良かったね。続編にはやっぱりいないのか…? 他国で育った同じ顔の性格の違う弟とか出てきたらどうしよう。でもやっぱり、過去回想でいいから弦流にいてほしい…

お写真ありがて~!!!!!!!

アーカイブを残してくださる神。

神洲崎湧水様

弦流が推しと言っておきながらあれですが、私の初観劇後の最初の言葉は「マイティーかっこいい…」でした。いやほんとかっこいい。弦流は藤原さんなのでそりゃもうありえん素敵さなんですが、その彼が心酔するに足る大変なかっこよさよ。かっこいいうえにめちゃくちゃ美しいんですよ。私もお仕えするなら湧水様がいい。お顔が凛々しくて鼻筋がありえんほど通っていて長髪が素敵…てかそもそもこんな人が自分の前でだけ雰囲気が柔らかくなったり困った時に頼られたら、長いこと一緒にいたらそりゃ好きになっちゃうよ…罪! いや湧水様も大変だと思うんですけどね! 特に「私はお前に依存しているな(苦笑)」は絶対めろになってしまうので、弦流が好きになるのはしゃーない。その後の行動が悪い涙

父上のことはそこまで掘り下げられなかったけど、「領主が変わってから厳しくなった」的なことを颯斗が言っていたかなと思うので、代替わりしてから厳しい政治を行うようになったのでしょうか。民が全然出てこないので、どう思われているのかすごく気になるな。恐怖政治とまではいかないと思うけど、厳しい法律でもあるんだろうか。

すぐ眉間にしわが寄ったり苦渋の表情を浮かべていた印象が強くて、マイティーが特番で「弱い(そして弱さを認める強さがある)」って言ってたのもさもありなん。でも、儚く見えこそすれ決して弱弱しくは見えなかったな。参りそうなところをぎりぎりで耐えている人という印象でした。しかし戦に出ていざ戦うと意外と好戦的だったり、芯は強いと思うのよ。

さて湧水様は「愛しています」に渾身の「わかっていた」で答えるくらいだから、弦流の気持ちには気づいていたけど禁忌だから気づかないふりをしてたってことでいいんでしょうか。でも逢いことばや何たる者の歌詞を読むと、あれ湧水様も実は弦流のこと好きでしたか…?ともなるので解釈がいくらでもできてしまう…時折二人の振り付けがシンクロするの、ほんとは同じ気持ちだよーってことかと思ってました。

弦流がコロスにぶちギレてるのを見ながらフッ…と笑うのは、この男は国を裏切っても決して自分を裏切ってはいないのだとわかったからですよね? 直前まで刀を抜いてた相手に自然と背中を預けて「二人で切り抜けるぞ!」って言えるところに長年の信頼関係が見て取れて涙。

一回断腸の思いで置き去りにしたもののたまらず駆け戻って、力強いバックハグからの「お前にトドメを刺せるのは俺だけだ…!」は、湧水様からの精一杯のラブ返歌だと思ってます。そしてその時何を囁いたのか一生考えていられる…!「始まる前に終わる恋とはこの事か、さぁどうやって納めようか!」で弦流が泣きそうな、でも晴れ晴れとした顔で大量の敵に向かっていけるんだから、さすがに振ったんじゃなくて「愛している」とか「来世で」的なポジティブワードだったと思います。お願いだからそうであってくれ~! Twitterで「両想いだってわかったのに、自分はもうすぐ死ぬだろうから始まらない恋」って解釈を見つけて、なるほどな~!と膝を打つなどしました。

死に際の弦流を優しく抱き止めるシーンの泣きそうな笑顔がほんと美しくて…ここで改めて、やっぱり湧水様も弦流のことが好きだったんだろうな~と思いました。少なくとも一番頼りにして弱みを見せられる大事な存在であって、もしかしたらその先もあったかも。弦流が湧水様を見てると思いきや、結構湧水様も弦流を見てますよね、絶対気づかれてないけど。自分からは言えないけど、側にはいてほしかったんですよね! それはそれでずるいけど、でも言えなかったよね~そして弦流は我慢できなかったよね~人間だもの…

でもよく考えたら、最後龍に「何に従う?」って聞かれて、大分覚悟の決まった顔で「愛ッ!」って叫んでるからやっぱそこにあったのは愛なんだよな。お互い知るよしもないけど似た者主従。しかもラスト「愛する者を奪い!」って怒りを炸裂させてたし、いやもうそれさすがに愛ですやん!「楽に死ねると思うなよ?」も確実に愛だな。というわけで私の中では両片想いでFAです。余計辛いよ。弦流、思いきって相談してみたらワンチャンあったかもしれないよ…会話大事よ…稲清水くんを無視して「俺は…何ですか!!!!」って開き直って鬼詰めしてくれよ!

乃伎国では亡くなった人(罪人?)を確か海に流すんだよなと思ったら、弦流が彼方に流れて消えていくまで一人で見送る湧水様のことを考えてしんどくなってしまった。後世にはたぶん大罪人として伝わりますよね彼…今後どんだけ玄武殿や黄斬や稲清水くんとワチャワチャしてる湧水様を見ても、(この人ってなんらかの形で弦流を見送ったんだな…)と思うとほんと弦流~!!!! 湧水様を一人にすな~! ねえ~!

スペシャルカテコで「私はもっとLDHを感じたい!」と仰せになってから、あの重たそうな衣装のままバキバキに踊り出されてオタクはもうダメです。唇に指を当てて片目を閉じて観客を黙らせるイケメンしぐさもすごかった。私は礼真琴より先にマイティーのアクスタを買うことになるとは思っていなかったよ…続編にも絶対出てください。そして弦流の名前を呼んでほしいです。二人のスピンオフが欲しいよ~なんでもいいから。

ここでさっきの動画を見返してもらうと、「愛されて夢を見て幸せになるために」の歌詞で2人が抜かれているのがほんとに辛いでございます!

稲清水鉄湯(櫻井祐樹さん)

しばらく岩清水君だと思っていて非情に申し訳なかった。常にへっぴり腰でぷるぷるしているけど、さりげなく白銀に対抗できたり、そもそも乃伎国の3番手なのでそれなりに実力派なのでは?と思わせる。だってあの湧水様が重用してる?ってことはねぇ…? 元盗賊でお側に上がれるってことは、よほど前の主がビビッときたポイントがあるのでしょう! よく考えたら他国の孤児と元盗賊をお付きにしてるの、なかなかのチョイスだな。

弦流がいなくなってしまったので、今後は稲清水くんが片腕として湧水様をお支えするんだと思ってるんですけど、なかなかその穴は埋まらないだろうな~。でも弦流がこれから見られない湧水様との関係性を彼が作って行くのか…しんどい! 湧水様が本当は優しい人だってことは正直全然わかってなさそうなので、徐々に気づいて行くのかな。続編でメチャクチャ活躍しそうなので期待です!

尊武国

玄武殿

なんかしれっと1人で呪いを解いて戻ってきたのが面白カッコよすぎてずるいですね!! こっちは解き方よくわかってないから、ちょっとその瞬間を見せてほしかった感もあるが!! これから白銀くんと絆を育んでくれ。もうここだけはお願いだから最後まで一緒にいてください(激重)

影森様似のコロスを斬って成長したのはちょっと笑っちゃったけど、自分の中に残っていた影森様を振り切って周囲を見れるようになったということかと。追いかけてももういないから、生きてる人と向き合わないといけないんです。優しげに見えて影森様は元ヤンだと信じてやまないんですけど、玄武殿をフィジカル的にも鍛えてたりしたのかな。師匠?

ソロ曲の「わからない 触れさせて 愛の輪郭」って歌詞が、見終わった後だと重いですねー!! めっちゃ愛に飢えていたねー! 強く見えても実は寂しい迷子のような精神状態の彼が自分の道を見つけられたんだね、よかったねえ…白銀くんの「強さとはなんだ!」にもちゃんとアンサーをくれるので、成長したね玄武殿…! 「んが!」の言い方がかっこよくて癖になる。助けに来てくれた後、ぴったり背中合わせで戦ってくれるのも信頼が見えていいですね。性格がやや更正された結果若干のツンデレぽさが出てきましたが、続編ではどういう活躍をしてくれるんだろうか?死なない?(怯え)

スペシャルカテコで宝塚の歌を歌ってくださるのは完全に我々へのご褒美でした。この方絶対もっとミュージカルやった方がいいよ! 花村想太枠で行けるんでは? 帝劇に出ないか…?

白銀くん

今作で一番報われたのは彼なのではないでしょうか…!どんだけ殴られても吠えられても絶対に玄武殿から離れず体を張り続けた結果、最大のピンチに助けに来てもらって「感謝する白銀、よく生き延びた!」とか言われたらもうたまらんでしょ。這いつくばる白銀くんの後ろから顔を見ずに話しかけるあの構図、いいよね~! 君たちだけでも一生一緒にいてくれや…あの玄武殿に「あなたは弱すぎる!」って臆面もなく言えるのすごいけど、ハートとメンタルは白銀くんの方が圧倒的につええからな。

他の2組と比べると、ひたすら側にいて自分の気持ちを言葉で一生懸命伝え続けるのがどれだけ大切かが超沁みますね…諦めなくて偉いぞ白銀! 後の2人は相談しないで突っ走っちゃったからね…ばかやろう…スペシャルカテコでスパダリ認定されてたのにはちょっと違和感を感じたけど、LDH的にはこれがスパダリなんかしら。どう見ても絶対忠犬じゃん。

三国の協定が結ばれた後、颯斗たちがせーの!してる時に間を割ってスタスタ歩いてきたり、平時は生真面目天然ボケの気があって良いですね。なんとなく湧水様と気が合いそうな気がする(弦流が悔しがる)そして誰よりも戦局が読めているので、続編ではスーパー軍師を目指そう! お前が天下を取るのだ!(吏希丸げきおこ案件)

ちなみに演じる浦川さんのキャラ、ふざけてそうで実はめっちゃ真面目そうなところが、私はかなり好きですね…!

ふたりはしょへいつ!(勉強しました) せおまいの名前を入れてくれるの、愛…!

【追記】このインタビュー超良かった。確かに白銀くんはメチャクチャ早口だけど驚くほど滑舌よかった!!演者がザ戦ロスなのありがてぇ…

須和国

黄斬

ぶっちゃけめちゃめちゃ難しい役じゃなかったですか…? 吏希丸や戎や颯斗が惚れ込む“二手三手先を読んで皆を導くかっこいいリーダー”時の様子が一切描写されないまま、いきなり呪われて思い悩む姿が続いたので、片寄くんには相当なキャラメイク力が要求されたんじゃないかな~と思ってます。でも1人だけずーっと煙管で戦ってるところは、よく考えたら戦闘力高い現れ?

乱世の平和主義者って設定自体は特異性があってすごく主役っぽいし、書きようによってはもっと覚悟の決まったキャラとしても書けたんじゃないかなぁ。やっぱ言うてもヒャッハー戦闘男の玄武殿や、衰退するよりはと戦争を選ぶ湧水様よりは、一番現代に生きてる私たちと同じ感覚を持っていると思うし。内乱で親しい人を斬ったらそりゃ後悔もするだろう。もっと共感したかったよー!! あと、弱腰と言われようとも都度民の声を聞こうとする姿勢はいいなと思いました。

正直、玄武殿ばりに吏希丸との出会いやら過去の内乱の様子を描いてあげて欲しかったな~! 須和国はどうしても全部説明台詞で済ませようとするからなあ。兄貴分とのくだりとか、かなりドラマじゃん! あと、黄斬が通り名で本名は劔黄伊右衛門なの、よほど吏希丸より王族っぽいよ。そこの設定どうなんすか。

メイン主人公だし、ほんとはラストに来るここの友情主従に一番グッと来たかったんだけど、もう少し描写が欲しかったよ。吏希丸ともすれ違ったまま戦わなきゃいけなくて、しかも自分で殺さなきゃいけなくて…改めて書いてみるとめちゃくちゃかわいそうだな! でも悩んで悩んで一番辛い決断を下して、最後自分の手で相棒の敵を取るのは主人公っぽくていいよね。とはいえ、なるべく戦争をしないという意識は捨てないでいてほしいな…

続編は本当に歌舞伎町編の偽タイトル「黄斬の復讐」なんですか? え、シスなのか…!? また闇落ちしてしまうのか。とにかく吏希丸が何を考えていたのか…ってことをとことん深掘りしてください。でもその上で優しいままでいてください。お願い。

吏希丸

3回観たけどさ、私は正直まだ彼の本意が掴みきれてないんですよね…! てっきり最初は蘭丸の記憶があって、かつて信長だった黄斬をなんとかして今度こそ戦乱の覇王にしたくて動いてるのかな~と思ってたんだけど、全くそんなことはなかった。自分の方が王族の血を継いでいるのに王位に全然執着がないのって珍しい気がするから、黄斬に惚れ込んだエピソードがもっと欲しかった!!!!

2回目見ると序盤から挙動が怪しいこと怪しいこと。5組+専科のネタも、颯斗に「なんで黄斬はあの刀を持ったんだ?」って聞かれたのを誤魔化すためだったり、そもそもヴィランが襲って来た時にアイコンタクトしてたり、せおさんのお芝居細かくてGOOD。コロスの首に刀を突き刺しての「べらべらとしゃべりやがって」で目がバキバキなの、殺意が高くて好きッ…! あそこ返り血塗れですよね?

でも彼もまた龍の力のなんたるかを全部は把握してなくて、とにかく国のために黄斬を強くしたくて力を得させようと刀を持たせて封印を解放したら、まさかの呪いをかけちゃった…(すごいやらかし) そして、そこから解放すると同時に覚悟を決めさせたくて自分を殺させるように仕向けた…ってコト? 颯斗の説明を聞いて顔が強ばっていたように思うし、呪いの詳細を知っていたらわざわざデバフを掛けないと思うんだよねぇ…この辺いつかちゃんと解説ほしいなぁ…

しかし「言ったろ、俺はお前を裏切らないって」の割に裏切ってるじゃん!と見えて、実はどこまでも黄斬のことを思ってる…かと思いきや、黄斬本人の意思はそこまで尊重しておらず。お前を強くするためなら俺はいくらでも犠牲になってもいいよ、俺がいなくてもお前が強ければ国は安泰というクソデカ感情で動いているけど、そんなわけあるか~! 勝手に託される黄斬の気持ち考えたことありますか…なさそう! 

そんなに天下って取らないといけないもんなのかよ!と思うけど、戦国時代の人に夢と言われてしまうと引き下がるしかない現代人私。やっぱそこは主の血を引く者として譲れないポイントだったのでしょうか。「俺は天下を取る男の隣にいる」とか「それがヴィランなのか?」って聞かれて「そうだ」なんて言ってたけど、ヴィランなんかどうでもよくて絶対黄斬に須和のリーダーとして天下を取って欲しいんだよね。お前ならそれくらいできる!と固く信じているのはめちゃくちゃアツい友情で、瀬央さんに友情の人の役が来たのは素直に嬉しい。しかし黄斬のためなら本当になんでもやるので、仲間を敵に献上したり暗躍してる…覚悟が決まりまくってしまってる…湧水様に問われた時の答えを、いつか教えて欲しいな。

須和国をどうしたいかってところはきっと二人の間で平行線で、だからこうなったのもわかるけど、やっぱり対話がもっと必要だったと思いますよ!(この話本当にそればっかり)でもずっと一緒にいても、なかなか伝わらなかったから諦めたのかな…えーんやだしんどい。一緒にいい国作って行こうねって言ったじゃん!(幻聴) 黄斬には君が必要だったのに。主題歌の「銘々に掲げた愛の欠片」でいつもクゥ~!となる。銘々に掲げるな一緒に持て!

三途の川のほとりで、弦流とやっちまったね対談でもしてくれないとオタクは気が休まりません。2人は同じく裏切りキャラだけど、方向性は結構違う印象を受けますね。そもそも見てるのが一個人か国かで、規模感からして違ってたな。でもお亡くなりになったからってなんだ! 続編出たいですか? 出たいですよね、ねえ瀬央さん!!!(CV片寄)

 

颯斗(小野塚勇人さん)&戎(うえきやサトシさん)

力尽きて来たので主従に比べて明らかに分量が少なくて申し訳ないけど、2人ともお芝居うまくて大好き! 「雨~!雨よ降~れ~!」からの「歌いまーす!」を初めて観た時はたまげたが、今思うと序盤の貴重~な癒しであった。アドリブのギャグセン毎回高くてすごい。東宝や宝塚はぜひ見習ってほしい!

この話における元盗賊ってやたら多いので、どういう立ち位置なのかもう少し知りたかったのはある。ノリは軽いが戦闘シーンはスピード&パワーという感じでカッコいい! 小野塚さんの刀を回すモーションはいいぞ! この世界の片隅に、楽しみにしてます! 黄斬を気遣う優しさも好感度高かったです。うえきやさんはあんなにいかついのに、カテコで泣いちゃって影森様のお衣装に隠されてたのありえんスーパーキュートでした♥️ いつも小柄な人とニコイチなの愛おしいな。

2人とも、続編では吏希丸の裏切りをどう捉えていたのか絶対に教えてくれよな…! 思うところたくさんあると思うので…そして2人はずっと仲良くいてほしい。これからの黄斬には君たちが絶対必要なんやで…!

 

わー、語った! いや全然まとまってないが! これだけ書きましたがまだ咀嚼できてる気がしないよ…Twitterを見てはいろんな解釈を味わって新鮮にしんどい日々です。あなたが湖に落とした弦流は、自分のために封印を解きましたか、それとも湧水様のためでしょうか…!? 

ほんと、観に行く前はこんなことになるとは思ってなかったんだよな…乃伎国が刺さって抜けません助けてくれ。でも一番わからないのはやっぱ吏希丸なのかもしれないな…千秋楽後はぶち上がりすぎて、生まれて初めて考察同人誌出したい気持ちになりました。そして他の人の解釈をまとめて読みたいから誰か本を作ってくれ…アンソロジーでもいい…

発表時には、正直どうなるか不安だったコラボでした。でも蓋を開けてみたらカンパニーの雰囲気はいいし、ファン同士の交流深まってるし、何よりお互いのいいとこ取りができているからとてもいい異文化交流だったのではないかと…! ヅカオタとしては歌劇団には企業として本当に本当に恥ずかしくない姿勢を見せてもらいたい気持ちは常に胸に刻みつつ、今後もLDHさんとはいい関係を気づいていってもらいたいなと心から思いました。個人的にもちょっとRAMPAGEに興味が出てきたし…冠番組観始めてるし、脚本家の配信見たいからCL?に課金しちゃいそうな気がするし…ザ戦の写真集とかサントラとかたくさん出ますように~! お願い!

とにかく円盤と続編がありがた楽しみすぎるので、今年も元気に!生きろ、てめぇらっ!!!!